探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
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学習目標〈展開〉〈まとめ〉学習活動指導上の留意点1出典解説…教材ごとに作者や出典に関する詳しい解説を掲げました。立ていただけます。 「在五が物語」(源氏物語・総あげ角まき)、「在五中将の日記」(狭衣物語)という別称(「在五中将」は、在原氏の五男で近衛の中将の意味)もあるが、現存の伝本のすべてが「伊勢物語」を書名としており、これが正式な書名と考えられる。最初の歌物語であり、その代表作。教材について、目安となる配当時数と、時間ごとの「学習目標」「学習活動」「指導上の留意点」を示しました。「学習活動」については、〈導入〉〈展開〉〈まとめ〉に分けてお示ししたうえで、それぞれの学習活動に対して【評価の観点】を示しました。授業展開の全体像がつかめます。学習指導計画表1.正しく音読し︑現代語訳できるようにする︒2.男の心理の推移の描写を丁寧にたどり理解する︒3.歌物語の特質を理解する︒1.全文を音読し︑脚注を参考にしながら現代語訳する︒︵適宜︑語句・文法事項を確認する︒︶関・知・読2.女の人物像と男の心理推移を中心に内容を押さえ︑全体をまとめる︒読伝奇物語の「竹取物語」とともに、平安物語文学の嚆矢となった。歌物語・伝奇物語の二つの流れは、やがて「源氏物語」において融合されることになる。その影響は、「源氏物語」をはじめ、中世の謡曲(世阿弥「井筒」など)や近世の浮世草子(井原西鶴「書好名色・一作代男者」と成最立も・重要構だ成か・ら内と容いう説、⑥伊勢斎宮の段が巻頭にあなど)にも及んでいる。「伊勢物語」という名がつけられた理由につ教い材てはの、作でる者あのおるが。こよこのびの物う語出ちの典⑤本⑥来にののつ説形がでい有あて力るでかのあら解るとがい説、う、確説作か、なな品とど中世からさまざまな説がある。例えば、①古今の集構時代成やこ内ろ容はわなかどらなをい掲。載しました。教材の背の女流歌人伊勢が成立に関与したためという説景、②を「伊確認することで、学習の導入などにお役教科書(六五〜六六)【評価の観点】 関︙関心・意欲・態度︑話︙話す・聞く能力︑書︙書く能力︑読︙読む能力︑知︙知識・理解1.男の心理を読み取る場合︑本文と対応させながら一つ一つ丁寧にたどり︑印象批評で終わらせないようにする︒2.二条后高子や本文の後に続く後人の注については︑生徒の理解力に応じて触れてもよい︒勢人はひがごとす」という当時のこ諺とわざから「ひがごと物語」の意とする説、③「妹いも兄せ物語」(男女物語の意)の約とする説、④「えせ物語」の転とする説、⑤伊勢斎宮密通事件を描いた第六十九段(狩の使)が全章段中伊勢物語(芥川)物語と軍記●「伊勢物語」 名 書1 出典解説63芥川学習指導計画表1時間扱い第1時限*言語文化 指導資料(古文編)伊勢物語

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