探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
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意味段落●構成展開図 *四角数字は形式段落番号1「ほどほど」は実にいい言葉=深い意味合いがある  =つまり「ほどほど」とは、やりきることも承知しながら、                 2それよって生まれる「空き」が、ものと自分なりのしかたで付き合うことを可能に   しかるに「空き」を持たないものは、壁に阻まれているみたい   しかしデザインは、ものと付き合う人の関係の中で効力を発揮する  3「ほどほど」という日本語の中に、デザインが成功する大切なヒントがある   「ほどほど」は古来の日本の日常生活用品にかいま見られる4「箸」  「関係のデザイン」 見かけはそっけないが、マスターすれば使い勝手がよい  = つまりつまりは単純さが、人の持っている能力を引き出す4「  箸」  「関係のデザイン」 見かけはそっけないが、マスターすれば使い勝手がよい  = つまりつまりは単純さが、人の持っている能力を引き出す + + ← ⇔ ⇔ ←  + 42  1   2本文研究…本文をさまざまな角度から分析・解説しました。り「空き」が生まれて、 人がものと自分なりに付き合うといあえて手前の程よいところで仕上げておくことやりきらずに、あえて手前の程よいところで留める「ほどほど」 は、古来の日本の生活用品にかいま見られ、それにようデザインの効力が発揮される。きることも承知しながら、あえて手前の程よいところで仕上げるという、実にいい言葉だ。まれ、ものと自分なりのしかたで付き合える。本来デザインは、このように、デザインされたものと付き合う人との関係の中で効力を発揮する。がなすべきヒントが含まれており、この「ほどほど」は、古来の日本の日常生活用品にかいま見られる。 「箸」は、ほどほどのところで留めながら、徹底的に突き詰めており、 人の能力を引き出す「関係のデザイン」であり、それこそが誇るべき日本のデザインだ。のデザインの代表格であり、人の持っている能力を引き出す「関係のデザイン」が見られ、ほどほどのところで留めながら、徹底的に突き詰める日本人らしさも見いだせる。べきだと言われるが、アノニマスな箸のようなものにこそ、誇るべき日本のデザインが潜んでいる。一枚の布である「ふろしき」は、人間の「考える」力や「適応する」能力を引き出し、無限の表現も可能で、「屛風」と同ほどほどのデザイン教科書(二六〜三二)評論Ⅰ●要約第一段落(二六・1~二七・14)二六・1~)日本に昔からある「ほどほど」とは、やり二六・11~)少し手前で留めておくことで「空き」が生二七・12~)「ほどほど」という日本語の中に、デザイン第二段落(二七・15~三〇・1)二七・15~)多様な用途を持つ「箸」は、日本ならでは二九・10~)日本のデザインはもっと世界に打って出る第三段落(三〇・2~三一・3)構成・要2約 本文研究例15 (4 (3 (2 (主 題1 (*現代の国語 指導資料(評論)

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