探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
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①入管の仕事3発展…発展的な位置づけとなる解説や資料を豊富に掲げました。スポーツが一定のルールのもとに行われているように、私たちの生活の背後にも、憲法から、法律、条例に至るさまざまな決まり事がある。もちろん、そうした決まりがなくても(つまり、道徳のレベルだけでも)、一定程度の暮らしは営めるが、それぞれの人がより良く暮らすために、さまざまな社会生活を想定して、そうした決まり事がある。さらに、そうした決まり事は、公的なものばかりではなく、会社には社則、学校には校則があり、私たち個人としても、さまざまの契約に同意し、それに従うかたちで生活を送っている。特に最近では、ネットを介して物品を購入したり、旅行などの予約をしたり、アプリケーションをインストールしたりする際などには、示された契約に「同意」することが要請される。「実用的な文章」の典型であるその契約を、しっかりと読んでいるだろうか。ちなみに、本欄担当は、異様に細かいその規約を、ほとんど読まないで「同意」をクリックしてしまうが、皆さんはどうなのだろう。さて、私たちは、その生活が各種の決まり事に規定されていることを、普段から明確に意識しているわけまし本的たに。は、防疫の観点から事実上国境を閉ざすというルス禍が発生した。選択を多くの国が行うことになった。「実社会へのアングル」が述べるように、国際化、ボーダーレスの時代であったが、それがために感染症があっという間に世界に広がり、国際化、ボーダーレスとは全く逆の方向に梶を切らざるを得ない状況になった。実は、この傾向は中東やアフリカからの移民や難民に対し、国境を閉ざしたヨーロッパにすでに存在していたともいえる。 このように、国境をどのように開き、また閉じるかという問題は、さまざまな要因で今後も変動して行くに違いない。そこではまた、新たな法規が決められ、私たちの行動を規定していくのである。空港でのみならず、生活の場と大きく関わる法令について、関心を疎かにするべきではない。 グラフⅠを掲載している「出入国在留管理庁パンフテーマ解説出国手続きを考える教科書(一八二〜一八四)ではない。しかし、そうした決まり事が前面に出て、の姿が露わになる場面であるとも言える。もちろん、裁判所がその典型として挙げられるが、国際線が発着する空港も、法規と、その背後にある国家が、はっきりと姿を現す場面である。本単元の文章Ⅰと文章Ⅱが示すように、私たちが出国にあたって行う手順には、日本国が決めた法律が反映している。それは、「実社会へのアングル」が述べるように、国境の管理が国家を保つための重要な職務だからである。そして、この国境をどのように管理するか、つまり、どのような基準で人を出入りさせるかが、日本のみならず、世界各国の喫緊の課題となっている。グラフⅠやⅡが示すように、日本の場合は外国人観光客の増加を政策とし、実際、目を見張るほどの増加を示してきたのが、二〇一九年までであった。その一方で、ヨーロッパのように、難民や移民が殺到することはなく、文章Ⅱの「出入国管理及び難民認定法」により、「特定技能」を持つ者や「技能実習生」に限り、長期間の滞在を許可している。それでよいのかということが議論もされていた。そして、周知のように二〇二〇年に新型コロナウイ随想Ⅱ実社会Ⅱテーマ解説参考資料3 発展そ事のの姿多をく露はわ、に国す単る位場の面もがのあでるあ。るそかしらて、、そそれのは決、ま国家り「マ実を こ社こそよ数の会年たり」めの深流グ単ラれく元とフ理Ⅰはでや大解扱Ⅱ幅すにがう異示る教すなる数た材値こめにとはに一のつな気解いにり、減説てよ少を、りし、根掲テげー         52*現代の国語 指導資料(実社会)

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