探求 現代の国語/探求言語文化 付属教材・資料見本
10/115

デザインにおける「空き」について、筆者はどのように考えているか、説明してみよう。読解答解説解説 解 答  解説次の語句を用いて、短文を作っにおけるおおむ ね使の用す到る達人間目の標価値と観なはみるな言違う語が活、動)につ七い・4て)は、ねらい・手順・評価の観点などを詳しく示し、ご指導の際の手がかりとなるよう留意いたしました。     話︙話す・聞く能力︑書︙書く能力︑ 読︙読む能力︑知︙知識・理解     デザイナーが、やりきることも承知しながら、あえて「ほどぼと」のところを見極め、そこで仕上げておくことで、「空き」が生まれる。そして、その「空き」が、人がものと自分なりのしかたで付き合うことのできる余地になる。 「空き」はどのように生まれるか(右解答前半)、その「空き」によって何が生まれるか(右解答後半)に分けて考えるとよい。また、右解答は二六ページを踏まえたものだが、その後も踏まえると、「空き」があるからこそ人の能力を引き出すことや、「こう使え」と指示されるようで「空き」がないもの学は習、実の用手す引る気きにならないこと、なども加えることも考えられる。◆◆「解◆学説習をの示手し引まきし」の た解 答解。  答特イ使例にン用のすと新る観、し人点間解くの答設観点をけ導たく「活ため動の」表現 4ポのイ設①てン問 み~よト((うとと各。)書な教言わる材んばかり(二昔から日本に伝わる日常的な生活用具である「箸」や「ふろしき」が、「ほどほどを極めた」世界に誇るべき日本のデザインの典型であることを示しながら、日常生活の文化史の中にこそ今後のデザインのあり方のヒントがあることを示そうとする意図。 「箸」と「ふろしき」(さらに「屛風」)は、本文では具体例である。具体例の場合、それが何を説明しているかを確かめるべきである(「解析マスター③」)。この場合は、それぞれ「箸」と「ふろしき」についての説明の末尾の部分がそれにあたり、三〇ページ1行目や三一ページ2行目を参照することになる。本来のデザインは、そのように価値観の異なる人との関係の中で効力を発揮するものだから。二七ページ8行目前後を踏まえる。逆に「空き」がないデザインは、特定の価値観のもとに作られており、その価値観に合わない人には、「壁に阻まれているみたい」に感じられる。そして、人の価値観は多様だから、そういう人が大部分であるはずだ。 二十一世紀に求められるデザインの観点二〇世紀後半のように、オブジェのような完成されたデザインで、人の身体も心も使わない便利さを追い求めるのではなく、人に本来備わっている身体や心の能力を引き出す余地のあるデザインによって、暮らしを豊かにするべきだから。 「二十一世紀に求められる」という条件から、三一ページ4行目以降を踏まえることがわかる。二〇世紀後半のデザイン◆◆◆①彼の傲慢な態度はまるで自分が一番だと言わんばかりだ。②彼こそ事態を悪化させた張本人にほかならない。①〜③のそれぞれにおいて、「必要以上の間違った便利さ」を、これまで追求してこなかったか、まず検証したい。それは、①②では、大量の消費につながったはずであり、③においては、箸ではなくフォークやナイフ、ふろしきではなくバッグを重視するような姿勢であったはずである。そして、それらを反省して改めようとする際に、「ほどほどを極める」という本文の姿勢が参考になるはずだ。①②にお◆◆◆    【評価の観点】 関︙関心・意欲・態度︑ほどほどのデザイン「箸」「ふろしき」を具体例に挙げた筆者の意図を説明してみよう。読解答解説デザインは「ほどほど」であるべきだと筆者が主張する理由を、への反省を踏まえるとよい。次の観点から説明してみよう。読・使用する人間の観点・二十一世紀に求められるデザ教科書(二六〜三二)◆◆◆評論Ⅰ~にほかならない(三一・4)解答「必要以上の間違った便利さを見直して、ほどほどを極めるレベルをいま一度模索しなければならない」(三一・10)という筆者の見解を踏まえて、次の①~③の問題について話し合ってみよう。話資源の問題エネルギーの問題日本の文化的価値の問題指導への手がかり学習の手引き   ①  ③②      ② 8発展 5読解 3読解 1読解 2*現代の国語 指導資料(評論)

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る